散髪屋さんの仕事を体験する小学生ら=雲南市三刀屋町古城、三刀屋文化体育館アスパル
散髪屋さんの仕事を体験する小学生ら=雲南市三刀屋町古城、三刀屋文化体育館アスパル

 【雲南】小学生を対象にした仕事体験イベントがこのほど、雲南市三刀屋町古城、三刀屋文化体育館アスパルであった。子どもたちは散髪や建築、運送といった関心のある体験ブースを回り、仕事の大切さと楽しさを学んだ。

 同市商工会青年部(江本鋳基部長)が企画した。会員らが協力し、会場内に職種ごとの16の体験ブースを用意した。

 散髪屋さんのブースでは、子どもたちがスタッフの手ほどきを受けながら、マネキンの髪をカットする作業に取り組んだ。ペンキ屋さんの体験ではローラーとはけを使い、模造紙にペンキで思い思いの色を塗った。

 仕事を体験すると給料として会場内で使える仮想通貨「ナーニャ」がもらえる仕組み。子どもたちは仕事体験で得たナーニャを使い、駄菓子やジュースを買うなどして楽しんだ。

 散髪の仕事を体験した武田杏音(あん)さん(9)は「自分で髪を切ったのは初めてだったけど楽しかった」と喜んでいた。江本部長は「子どもや地域の人たちに地元企業と仕事を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。

 同イベントは午前の部と午後の部の計2回にあり、計約500人が来場した。(福間崇広)