人形に聴診器を当て、心音を聞く子どもたち=出雲市西林木町、島根県立大出雲キャンパス
人形に聴診器を当て、心音を聞く子どもたち=出雲市西林木町、島根県立大出雲キャンパス

 出雲市西林木町、島根県立大出雲キャンパスでこのほど、子どもたちが病院の仕事体験するイベント「メディカルキッズ」があった。幼稚園児から小学生までの約60人が聴診器の使い方を学び、医療への関心を高めた。

 医療職に興味を持ってもらおうと、学園祭「つわぶき祭」の実行委員会が初めて企画した。

 子どもたちは体に合う白衣を身に着け、学生たちに使い方を教わり、患者に見立てた人形の胸に聴診器を当てた。心音や呼吸音は医療用シミュレーターを使い「ドキドキ」「ひゅーひゅー」といった音を聞いた。

 聞こえた音や症状をカルテに書き、薬の代わりにあめやラムネ菓子を選び処方箋袋に入れて持ち帰った。

 雲南市のみなみかも保育園年長、小山結彩(ゆあ)ちゃん(5)は「ドキドキとかいろいろな音が聞こえて楽しかった」と喜んでいた。

 実行委の井川瑞穂さん(21)=健康栄養学科3年=は「予想以上に盛り上がってよかった。子どもたちが少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」と手応えを話した。(黒沢悠太)