クレーンゲームの景品として、本物の拳銃と同じ実弾発射能力のある中国製の玩具拳銃が島根県内で少なくとも140丁出回っている。県警が回収を進める中、8日時点で届け出があったのは34丁にとどまる。所持は銃刀法違反になる恐れがあるが、違法性を認識しないまま持っている事例が少なからずあるとみられ、県警は最寄りの警察署に持ち込むよう呼びかけている。

 「小ぶりで一見するとおもちゃのような外見だが、実弾を撃てるとても危険な玩具だ」。県警組織犯罪対策課の藤田浩二次長が警鐘を鳴らす。

 この玩具の商品名は「リアルギミックミニリボルバー」。主にクレーンゲームの景品として全国のゲームセンターなどに卸され、国内で約1万5千丁が流通した。島根県内では昨年末ごろに出回ったとされる。県内で流通したのは約140丁だが、...