頭を下げる竹間恭子部長(右)=鳥取市幸町、市役所
頭を下げる竹間恭子部長(右)=鳥取市幸町、市役所

 鳥取市は16日、後期高齢者医療制度に関する被保険者への通知で、保険料や自己負担割合に誤りがあったと発表した。職員の事務ミスが原因。対象は計690人分で、実際の保険料より最大で62万7300円低く誤っていた。7月下旬から対象者に正確な通知と謝罪文書を送付する。

 市によると、医療保険料の通知の誤りは401人分で、実際より低かったのが323人、高かったのが78人だった。保険証や医療負担の限度額適用認定証の誤りは289人分で、負担の割合や金額を誤った。

 14日、被保険者から保険料の変更について問い合わせがあり、所得情報を確認すると、処理システムに直近の情報が反映されていないことが発覚した。

 医療保険料などは所得によって変わる。情報政策課の担当者が、所得変更のデータを保険年金課の後期高齢者医療に関する処理システムに毎月送信するが、5月27日~6月25日の入力分を送っていなかった。

 複数人で確認する規則はなかったため今後、複数確認を徹底する。会見した福祉部の竹間恭子部長は「市民に迷惑を掛けることになりおわびしたい」と謝罪した。 (岸本久瑠人)