御朱印を彫紙アートで表現した作品を見る関係者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園
御朱印を彫紙アートで表現した作品を見る関係者=雲南市木次町寺領、ワイナリー奥出雲葡萄園

 さまざまな色の紙を5枚以上重ねて彫り、立体的に表現する「彫紙(ちょうし)アート」の作品展が、雲南市木次町寺領のワイナリー奥出雲葡萄(ぶどう)園で開かれている。「出雲国十三仏霊場巡り」と題し、15の寺の御朱印が彫紙で表現されている。28日まで。

 彫紙アートは絵の具の代わりに色の付いた紙を使い、筆の代わりにアートナイフを使う。重ねた紙をナイフで削り、紙の色を生かした半立体的な作品に仕上げる。

 作品展を開いたのは島根県在住の彫紙アーティスト「ChikuChiku(チクチク)」さん。松江市秋鹿町の高祖寺の御朱印は9枚の紙を使い、「不動尊」という力強い文字を再現し、背景に不動明王の姿をあしらっている。このほか、島根県総合美術展で銅賞を受賞した作品なども並ぶ。

 チクチクさんは「御朱印の使用を快諾いただいた各寺院に感謝申し上げる。ゆっくり楽しんでいただきたい」と話した。

 無料。午前10時~午後5時。火曜定休。(山本泰平)