1300年を超える歴史がある有福温泉(江津市)の公衆3浴場を楽しめる1日入湯券の試験販売が10月1日に始まる。宿泊客を中心に泉源が異なる3浴場に全部漬かりたいとの声に応える。来年3月末まで。
公衆浴場はいずれも市管理で、御前湯(午前7時~午後10時、休館火曜日)、さつき湯(午前10時~午後9時、木曜日)、やよい湯(同、金曜日)がある。入浴料はそれぞれ中学生以上400円、小学生200円、未就学児無料。
ただ、宿泊客から公衆浴場を全部回りたいなどと要望が出ており、市が共通で使える入浴券を試験的に販売することにした。
1日入湯券は御前湯で専用券を購入すれば24時間、3浴場で何度も利用できる。料金は中学生以上600円、小学生300円。御前湯にある家族風呂は対象外となる。
観光庁の補助事業を活用し、「温泉地まるごとホテル」化をコンセプトにした取り組みを進めており、宿泊施設ではなく公衆浴場で入浴を済ませる宿泊客も増えている。
市商工観光課の森岡和生課長は「湯治場として愛されてきた歴史のある温泉の魅力を入って体験してほしい」と話した。
(村上栄太郎)