鳥取県の特定希少野生植物のパネルに見入る来館者=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館
鳥取県の特定希少野生植物のパネルに見入る来館者=鳥取県大山町大山、大山自然歴史館

 【大山】鳥取県内の希少な植物を紹介する企画展「鳥取県の特定希少野生植物」が、大山町大山の大山自然歴史館で開かれている。11月10日まで。入場無料。

 県が条例で定めた希少野生植物の中で、特に絶滅の恐れが高く、保護を図る必要がある「特定希少野生動植物」の32種を写真や説明文をつけ、パネルで展示している。

 いずれの植物も人間による採取やシカの食害によって数が激減しているという。大山の山頂付近の草地に生育する固有種「ダイセンアシボソスゲ」は環境省の絶滅危惧1類に指定されている。

 同館の矢田貝繁明館長は「貴重な自然をいつまでも残すために状況を知ってもらいたい」と話した。

 午前9時~午後5時。会期中無休。(藤本みのり)