初当選を決めた大屋光宏氏
初当選を決めた大屋光宏氏

 任期満了に伴う島根県邑南町長選が20日、投開票され、無所属新人で元町議会副議長の大屋光宏氏(56)が、無所属新人で元町社会福祉協議会職員の沢田誠之氏(53)に競り勝ち、初当選した。大屋氏は3461票を奪い、沢田氏に486票差を付けた。投票率は79・24%で2004年の前回選を7・08ポイント下回った。

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 大屋氏は今年7月に議員辞職し、立候補を表明。愛知県職員や町議の経験を生かし、財政再建に努めると強調。若い世代の所得向上や産業振興を掲げた。地元の旧石見町選出の議員や同地域の自治会長らが支えた。

 沢田氏は石橋良治町長や旧瑞穂町の自治会長、町議などが支援。福祉施策の充実や定住対策などを訴えたが、及ばなかった。

 当日有権者数は8190人(男3900人、女4290人)。

(吉野仁士)

 大屋光宏(おおや・みつひろ)氏
 元邑南町議会副議長。1991年から愛知県職員として7年間勤務し、Uターン。2009年から町議を4期務めた。名古屋大卒。矢上。当選1回。
 

◇邑南町長選(午後9時37分、選管最終)
当 3,461 大屋光宏氏56 無新(1) 
  2,975 沢田誠之氏53 無新


 大屋光宏氏の話
 20年ぶりの町長選となり、とても厳しい戦いだった。今まで町政に参加できなかった人の思いが表れた選挙だった。今後はそうした人が町政に参加できる場面を増やせるように心がけ、全身全霊で取り組んでいきたい。