島根県隠岐の島町がこのほど、大阪府豊中市の豊島公園であった「豊中まつり」に出店し、サザエや白バイ貝のつぼ焼きや水産加工品を販売した。1日1往復の隠岐-伊丹便をPRし、来島を呼びかけた。
豊中市は大阪国際空港(伊丹空港)のターミナルビルや滑走路の一部が所在地となっていて、合併前の都万村時代から交流してきた。2010年10月に「空港で結ぶ友好都市提携」を結び、豊中まつりへの出店のほか、シニア野球の交流試合で交流を深めている。
隠岐の島町はテント2張り分のスペースで、あごだししょうゆを使ったサザエと白バイ貝のつぼ焼きを提供したほか、塩蔵ワカメや放牧牛カレーといった加工品も販売した。
隠岐に縁のある住民や隠岐の島ウルトラマラソンの参加者が、手伝いに駆けつけた。ゼミの実習で9月に町内へ滞在した大阪大文学部の鈴木康平さん(19)は「隠岐を訪れた際に地元の方に温かく接していただいたので、恩返しの気持ちで手伝いに参加した」と話した。(鎌田剛)