本場の阿波おどりで観客を魅了する無双連のメンバー=出雲市見々久町
本場の阿波おどりで観客を魅了する無双連のメンバー=出雲市見々久町

 出雲市見々久町でこのほど、桜植栽20周年を記念したイベントがあり、町内外から訪れた約400人が本場の阿波おどりや地元のよさこいチームの舞を楽しんだ。

 見々久町は山間部にあり、人口約150人。2004年10月、町内の林道など4・7キロに桜の木450本を植えた。桜の木は順調に育ち、今では「さくらロード」として知られ、春には多くの見物客がある。イベントは住民らでつくる実行委員会が地域を盛り上げようと企画した。

 イベント会場は約100メートルの道路を通行止めにして設けた。徳島県から招かれた阿波おどりの団体「無双連」の総勢40人が威勢の良いかけ声とともに、息の合った踊りを披露。自由奔放でコミカルな男踊りと、編み笠(がさ)をかぶった女性陣による爪先から手の指先まで美しい上品な女踊りが来場者を魅了し、一緒に踊り出す人の姿もあった。

 地元のよさこいチーム「出雲阿国」も勇壮な舞で会場を盛り上げた。近くから訪れた青木綾子さん(80)は「阿波おどりの女踊りがきれいだった。にぎやかになってうれしい」と話していた。(佐野卓矢)