山陰中央新報社文化センターの特別講座「戦争を語り継ぐ」第2期が11~12月に松江市殿町の松江教室で開かれる。辺見じゅん著『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』で知られる山本幡男などをテーマとする3講座で構成する。
第1回(11月12日)は「山本幡男を顕彰する会」の岡田昌平会長が、シベリアで抑留されながらも仲間を励まし続けた島根県西ノ島町出身の山本幡男を語る。帰国がかなわなかった彼の遺書を仲間たちが暗記して遺族に伝えた逸話は一昨年に映画「ラーゲリより愛を込めて」にもなった。
第2回(同26日)は島根県中世史研究会世話人の山根正明さんが「湖岸の二つの水上機基地と八月十七日の出撃」について話し、第3回(12月10日)は出雲弥生の森博物館の花谷浩館長が「出雲に残る戦争記念碑」から戦争と平和を考える。
いずれも午後1時半~3時。受講料は6600円(3講義分)。特定の回だけの受講も可能(1回2200円)。問い合わせ、申し込みは松江教室、電話0852(32)3456、フリーダイヤル(0120)079123。