7月13日早朝、牡鹿半島の小竹浦。神風丸に乗りこんできた当地の役人は、周辺の島数や主な湊(みなと)の位置などを説明して、「いったいなぜ入津されたのでございますか」と尋ねた。船頭が「この船は蝦夷地に向かう幕府御用...