隠岐諸島の御船印をアピールする旅客船会社の社員=島根県隠岐の島町中町、西郷港
隠岐諸島の御船印をアピールする旅客船会社の社員=島根県隠岐の島町中町、西郷港

 島根県隠岐諸島の旅客船会社4社が、フェリーや観光船に乗って「御船印(ごせんいん)」を集める「御船印めぐりプロジェクト」を展開している。神社仏閣を巡って集める御朱印に似た試みで、全国各地で船旅の楽しみを増やす取り組みの一環。各社オリジナルの御船印が評判で「のんびりとした船旅の魅力を再発見した」と観光客の人気を集めている。
      (森山郷雄)
 プロジェクトには全国56社が参加。船名や航路、地域の名物をデザインした独自の札を1枚300円から販売する。札を収納する船印帳(1980円)も用意している。

 隠岐諸島では、本土と隠岐を結ぶ隠岐航路▽海中展望船あまんぼう(海士町)▽国賀海岸の観光船(西ノ島町)▽ローソク島遊覧船(隠岐の島町)▽かっぱ遊覧船(隠岐の島町)を運航する4社が発行。船体や隠岐の絶景、キャラクターを描くなど趣向を凝らした札を、各乗り場などで手に入れることができる。

 多く集めた人を認定する制度もあり、20社巡ると「一等航海士」、さらに40社を乗船すると「船長」になれる。会員制交流サイト(SNS)では「ゆったりとした旅が楽しい」「新型コロナウイルス禍が収まったら、また行きたい」と船旅の魅力を再発見した感想がつづられている。

 隠岐4社は、後鳥羽上皇の中ノ島(海士町)来島800年を記念した隠岐オリジナル船印帳の贈呈も計画。海士町観光協会の波多努事務局長(56)は「海中遊覧や国賀海岸、ローソク島など多彩な自然風景が楽しめる隠岐の船旅を味わって」とPRした。