記念式典で太鼓の演奏を披露する中学部の生徒=出雲市神西沖町、島根県立出雲養護学校
記念式典で太鼓の演奏を披露する中学部の生徒=出雲市神西沖町、島根県立出雲養護学校

 出雲市神西沖町、島根県立出雲養護学校の創立50周年記念式典が8日、同校であり、在校生や関係者約540人が節目を祝い、100周年に向けた思いを共有した。

 同校は1956年に開設された県立さざなみ学園施設内学級を前身とし、74年に誕生した。これまでに1100人を超える卒業生を送り出した。現在は本校と出雲、大田、雲南各市内に4分教室があり、314人の児童生徒が在籍している。

 式典の開催には児童生徒も関わった。司会進行は生徒が担い、中学部16人は神戸川太鼓の演奏を披露した。50周年を記念するロゴや記念誌の題字、飾り付けなども考えた。

 三代恵里子校長は式典で「これから100年の節目に向けて児童生徒の一人一人の多様な個性、言葉や文化の多様性を大切にする学校であり続けたい」とあいさつした。

 児童生徒を代表し、高等部2年で生徒会長の井上樹(たつき)さん(17)は「新たな気持ちで日々を過ごし、学校の歴史に新しいページを加えていく。失敗を恐れずに何事にもチャレンジしたい」と誓った。(片山皓平)