島根県内で暮らすベトナムやタイ、中国といった外国人と地域住民の共生を目指すアジアフェスタが10日、江津市江津町のパレットごうつであった。日本と海外7カ国の料理を提供する屋台が並んだほか、民族衣装の試着体験や日本語スピーチ大会もあった。
同市周辺で働く外国出身者や支援団体、企業などが15ブースを出店。ベトナムのフォーやインドネシアのナシゴレン、中国の水ギョーザといった日本を含む33種類の料理を提供した。
ベトナム民族衣装「アオザイ」の試着や現地の遊びなどを体験できるコーナーや、ファッションショーもあった。
日本語スピーチでは、出雲、江津、浜田3市に住むベトナム人やタイ人が来日後の職場での苦悩と努力、日本語習得で支援を受けた人への感謝、母国に残る家族への思いなどを語った。
浜田市野原町の島根県立大1年、西原莉絵さん(19)は「食にも民族衣装にも文化にも関心を高めることができ、貴重な機会になった」と喜んだ。
市内外の外国人支援団体などでつくる実行委員会が主催し、今年で6回目。約1500人が来場した。(村上栄太郎)