山陰中央新報文化センター出雲教室と、島根県立中央病院が共催する医療セミナーが14日、出雲市今市町、パルメイト出雲であった。同病院整形外科の飛田正敏部長(57)が「転んでも、つえは折っても骨折るな」をテーマに講演し、転倒予防の重要性を訴えた。
飛田部長は介護が必要になった理由として、骨折や転倒の割合が年々増加していると指摘。体の状態からくる原因として、体重の減少や気力などが低下した状態の「フレイル」や、関節の可動域や筋力が低下するロコモティブシンドローム(運動器症候群)を挙げた。
運動による予防法として、両手を前に出してゆっくり膝を曲げるスクワットや、片手を机の上に置いて1分間片足立ちするトレーニングを紹介した。飛田部長は「やって痛みがなかったら、習慣づけてみてほしい」と呼びかけた。
セミナーは山陰中央新報文化センター出雲教室が健康情報を提供しようと、医師らの出前講座を実施する県立中央病院と共催し3回目。市内外の40人が耳を傾けた。
(黒沢悠太)