西側のリベラル思想を拒み、愛国心をかき立てるロシアのプーチン大統領。その伝統主義は国境を越え、日米欧でも渦を巻く。グローバル化の時代を経て、牙をむく「反近代」の逆襲。前回に続き、米中央情報局(CIA)の元工作担当官グレン・カール氏に聞く。

 -プーチン大統領の元側近スルコフ氏は「過度の自由は国家にとって致命的だ」と述べたことがある。彼のような思想はロシアを越えて広がっているように見える。

 「私が米中央情報局...