あの日、きのこ雲の下で何が起きたのか。1945年8月に広島と長崎で原爆に遭った人々は、身を削りながら惨禍の記憶を語り、被害の実相を世界に突き付ける。「核なき明日」を願い、海を越えて平和の種をまく被爆者と、思いをつなぐ次世代の声を聞いた。

 昨年11月、米ノースカロライナ州の学校。約200人の中学生らが、長崎の被爆医師朝長万左男さん(81)の...