大矢栞己さん
大矢栞己さん
曽田望月さん
曽田望月さん

          
大矢栞己さん

          
曽田望月さん

 新聞記事を読み、人と意見を交わして考えをまとめる「第15回いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の審査結果が9日発表され、島根県からは矢上高校1年の大矢栞己(かんな)さんと出雲高校2年の曽田望月(みづき)さんが奨励賞に選ばれた。

 大矢さんは、インターネット上の運動選手への誹謗(ひぼう)中傷問題を伝えた8月4日付の山陰中央新報の記事を取り上げた。「暴力と同じだ」とし、母との対話を通じ、被害を減らすには「誹謗中傷をしている人自身が変わる必要がある」と気付いた。選手に応援メッセージを送るなど「小さな行動の積み重ね」が状況を変えるとした。

 曽田さんは、若い女性に多い痩せ過ぎの危険性を取り上げた7月1日付の山陰中央新報の記事を題材に、偏った食事によるダイエットが身体に及ぼす影響に触れた。「痩せる=美しい」という「間違った常識」や「誰かと比べて痩せているか」にとらわれず、栄養を考えた食事の積み重ねが「本当の美しさと健康を作る」とまとめた。

 コンクールには全国の小中学校、高校などから6万1576編の応募があり、小・中・高校部門の最優秀賞各1編と優秀賞各10編、奨励賞120編が選ばれた。県内は高校6校から614編が寄せられ、地域審査を経て29編が中央審査に送られた。(清水由紀子)

 島根県の地域審査結果は次の通り。

 【最優秀賞】大矢栞己(矢上高1年)

 【優秀賞】曽田望月、打田理菜(出雲高2年)

 【優良賞】山根野乃花、末永梨乃、斎藤夢(江津高1年)植野莉緒、梶浦莉菜、佐々木心晴(同2年)近藤伶音、勝部泉彩季、成島くるみ、妹尾侑也、周藤優花、森山葉月、伊藤由季、園山優香、岡田彩花、石倉謡(出雲高2年)飯塚凜(出雲商業高2年)吉田繭叶、渡部春嘉、福田雪乃(同3年)藤原佑良(飯南高3年)上田結心、小畑明日花(矢上高1年)万江美夢(同2年)出店優花、町原多美、吉川史望(同3年)