高島勲さん
高島勲さん
田中俊太郎さん
田中俊太郎さん
金山京介さん
金山京介さん
高島勲さん
田中俊太郎さん
金山京介さん

 島根県民会館(松江市殿町)が県民参加型のオペラ「ラ・ボエーム」の制作を始めた。県出身のオペラ歌手がメインキャストを務め、地元のオーケストラや合唱団、舞台スタッフが参加し、2023年2月に上演する。今秋オーディションを予定する。(吉田真人)

 県民にオペラの魅力に触れてもらうとともに、地元音楽家の活躍の場にしようと企画。18年から県民会館が開くオペラ講座で講師を務める元日生劇場芸術参与で演出家の高島勲さん(69)=ウィーン在住=が総合プロデュースと演出を行う。

 プッチーニ作曲のオペラ「ラ・ボエーム」は、19世紀のパリで夢を追う若い芸術家の貧しくも夢への希望を抱いた暮らしぶりや純愛を描く。メインキャストの2人はいずれも島根県出身の声楽家。主役で詩人のロドルフォ役を金山京介さん(34)=松江市出身、画家のマルチェッロ役を田中俊太郎さん(36)=出雲市出身=が担う。指揮者の水戸博之さん(33)がタクトを振る。

 オーケストラは山陰フィルハーモニー管弦楽団、合唱は松江プラバ少年少女合唱隊や公募による市民合唱団が担当。舞台スタッフは県民会館の舞台職員や、会館が開く舞台スタッフ研修会の参加者が務める。地元音楽関係者のスキルアップを図る狙いもある。

 総勢100人以上が参加する見込みで、キャストは21年10月30日に全国を対象にしたオーディションで決め、合唱メンバーの公募は22年春を予定。舞台美術セットは地元企業と共に制作する。

 公演は23年2月25、26の両日に県民会館で。22年2月にプレ公演、本公演の前にはオペラの理解を深めるワークショップを開く予定。詳細は県民会館ホームページ。問い合わせは会館、電話0852(22)5502。