島根県川本町の女子硬式野球クラブ「島根フィルティーズ」を応援しようと、安来市恵乃島町のやすぎ観光みかん園が13日、農園で収穫したミカン10キロをクラブに贈った。
農園は元県職員で農園主の佐伯勝美さん(72)が2014年、中海に面した干拓地に開いた。新聞報道で、川本町がクラブを創設して地域活性化を目指していると知り、ミカンを贈ろうと思い立った。県職員時代に家族で同町で暮らした経験もあり、思い入れも強い。
佐伯さんは町役場で「町の未来に向けた種まきを応援したい」と述べ、野坂一弥町長やクラブを運営する一般社団法人かわもと暮らしの森川和友理事長に、4種のミカンが入った2箱を手渡した。野坂町長は「応援は本当にうれしく、ありがたい」と感謝した。
佐伯さんは「野球という地域の財産で町の発展を目指す素晴らしい発想。応援の熱を県全体に広げてほしい」と話した。今後も継続的に応援するという。
クラブは25年4月に活動を開始する。ミカンは所属内定選手やスタッフで味わう。(佐伯学)