ともしび基金に寄せられた浄財を集計する関係者∥益田市東町、益田署
ともしび基金に寄せられた浄財を集計する関係者∥益田市東町、益田署

 益田市ともしび基金に2024年寄せられた浄財の集計が20日、益田署であり、昨年より1万2881円少ない11万5151円が寄せられた。

 募金活動は1958年に「雲さん」の名で市内報道機関に「恵まれない人に渡してください」と寄付があったのがきっかけで始まった。募金箱は益田署や市役所など市内11カ所に設置された。

 雲さんは2022年に「活動に一区切りつける」との手紙と2万円を同封した封筒を市役所の募金箱に入れ、23年は入っていなかったが、今年は「ともしび基金への継続と復帰を生きがいの一つとして今後も続けたい」との手紙と2万円が入っていた。

 ともしび基金運営協議会の末成弘明会長(72)=市社会福祉協議会長=は「今年も多くの浄財が寄せられた。雲さんの体の具合が心配だったが復帰をうれしく思う」と話した。

 運営協議会は市内の9小中学校を通じて、災害遺児や生活保護世帯の児童生徒17人に計9万5千円をお年玉として届けた。(中山竜一)