仕送り箱の商品を説明する従業員=松江市田和山町、フジキ田和山店
仕送り箱の商品を説明する従業員=松江市田和山町、フジキ田和山店

 新型コロナウイルス感染拡大で今年も盆休みに帰省を控える人が多いと予想される中、離れて暮らす子や親族らとつながるサービスが注目を集める。ギフト販売店は送料無料の「仕送り箱」を商品化した。写真館では台紙やアルバムではなく、会員制交流サイト(SNS)などで共有できるデータ扱いが人気だ。

 帰省自粛ムードが長期化する実態を踏まえ、ギフト販売のフジキコーポレーション(松江市東出雲町意宇南)は離れて暮らす子や孫に向け、店内で選んだ商品を詰め合わせて送る仕送り箱の販売を始めた。

 詰め合わせる商品の購入金額5千円以上で、送料(北海道と沖縄、離島を除く)と箱代は無料。購入商品のサイズに合わせた指定の箱で、空いたスペースには衣類など持ち込みの物品を詰めることもできる。

 6月下旬の販売開始から30件以上の注文を受けた。経営企画室の浜崎禎和室長(49)は「コロナがきっかけだが、親が子を思う気持ちはいつまでも変わらない。収束後も販売を続けたい」と話す。

 写真館の吉田写真堂(松江市東出雲町意宇南)は結婚式や成人式の撮影予約が低調な中、手元に残るアルバムや台紙ではなく、遠方の親族に手軽に写真を見せることができるデータの購入は増加傾向にある。

 6月に予定していた挙式を断念した夫婦が、県外在住の親族に結婚写真を見てもらうためデータを買い求めるなど同様のケースは多く、スマートフォンやタブレットに写真を直接ダウンロードできるサービスも始めた。

 帰省や往来が減れば、アルバムなどで写真を披露する機会も減る。吉田智哉社長(38)は「コロナ禍で求められるニーズが変化し、データ購入の流れはコロナ収束後も続くだろう」と見通した。   (久保田康之)