特殊詐欺の撲滅を目指し、山陰合同銀行と島根銀行の役員らと島根県警が26日、松江市朝日町のJR松江駅北口で特殊詐欺防止を啓発するチラシを配布した。
年末に向け特殊詐欺の被害を防止しようと、山陰合同銀行が連携を呼びかけた。チラシには特殊詐欺や、急増している交流サイト(SNS)型投資・ロマンス詐欺の最新の手口が分かるQRコードをつけた。
朝の通勤時間帯に山陰合同銀行と島根銀行、島根県警の計20人が街頭に立ち「特殊詐欺にご注意ください」と、通行人に声をかけながらチラシ計300枚を手渡した。
山陰合同銀行の吉川浩代表取締役専務執行役員は「新しい手口も出ている。今回の啓発活動をスタートに認知が広がるといい」とし、島根銀行の長岡一彦頭取は「お客さまに金融サービスを安心して利用していただくために、特殊詐欺について知ってもらいたい」と話した。
県警によると、1月から11月の特殊詐欺被害は67件で、被害額は約9917万円。SNS型投資・ロマンス詐欺は57件発生し、被害額は約5億6731万円だった。(小引久実)