ウィーメックスの中西大介リード(左から2人目)と徳家敦夫院長(同3人目)=島根県隠岐の島町城北町、隠岐病院
ウィーメックスの中西大介リード(左から2人目)と徳家敦夫院長(同3人目)=島根県隠岐の島町城北町、隠岐病院

 企業版ふるさと納税制度を利用して島根県隠岐の島町に26日、ウィーメックス(東京都)が遠隔医療システム2セットを寄贈した。町は隠岐病院に無償貸与して医療の質の向上に役立てる。

 島根銀行が同納税制度の支援をするRCG(東京都)と連携し、寄贈が実現した。隠岐諸島では初めての事例という。

 寄贈された遠隔医療システムは映像と音声をネット経由で遠隔地に送信する。遠隔地の医師は手持ちのパソコンやスマートフォンで映像を確認し、カメラの角度や拡大・縮小を遠隔操作できる。高速回線以外でも映像を送信でき、高解像度が特徴という。

 病院内で使うカート型と訪問診療に使えるマルチユース型の2種類を寄贈した。同社は制度を利用した寄贈は6例目で、山陰両県では安来市立病院に寄贈した。

 同社ヘルスケアIT事業部の中西大介リードが隠岐病院の徳家敦夫院長に特徴を伝えた。徳家院長は「天候が悪くて医師が来られない場合に役立つ」と話し、急患への専門医の支援や難病患者の治療、透析患者の診察支援に活用するとした。(鎌田剛)