島根県病害虫防除所は9日、キャベツやブロッコリーなどに寄生する害虫・ケブカニセノメイガを県内で初確認したと発表した。2024年9月中旬に県西部のキャベツ農家のほ場で、葉の裏面に卵の塊があるのを確認した。周辺で幼虫、成虫の発生や作物被害は確認されていない。

 ケブカニセノメイガの幼虫の体長は1.5センチ。体色は緑で、細く白い線に黒色の斑点がある。成虫が数十個からなるうろこ状の卵の塊を産みつけるという。幼虫が集団で食害するため被害は大きく、キャベツ1株から50匹が確認された例があるという。

 同所は特殊報を発令した。発生が確認された作物は早急に切り取って処分するよう呼びかけている。