山陰中央新報文化センター出雲教室の講師で日本画家の大森幹雄さん(70)=出雲市園町=が主宰する日本画教室の作品展が、出雲市西平田町のギャラリー「ハンド&ハンド」で開かれている。冬枯れの木や新春らしい富士山といった季節感のある作品が来場者を楽しませている。29日まで。
大森さんと受講生5人が作品20点を展示した。日本画を始めて半年の初心者から画歴50年のベテランまで、それぞれテーマを持って取り組んできた作品を並べた。
夕焼けの川を金箔(きんぱく)で表現した「夕映え」、アジサイを銀河系に輝く星のように抽象的に描いた「銀河」、葉を落としたケヤキの「春を待つ」など技法を凝らした個性的な画風の作品が目を引く。初心者は果物や陶器、ガラスといった質感の異なる物をモチーフにした静物画を描いた。
大森さんは「さまざまな絵を見て日本画に興味を持つ人が一人でも増えてくれたらうれしい」と話した。
入場無料。午前9時~午後6時、土曜は午後3時まで。日祝日、木曜は休み。(佐藤一司)