浜田市浅井町のJR浜田駅前にあるからくり時計「どんちっち神楽時計」が改修され10日、披露された。観光客らに交流サイト(SNS)などで「神楽のまち浜田」を情報発信してもらおうと、記念撮影用に代表演目の大蛇(おろち)の像も新設した。
時計は高さ約6・5メートル、幅と奥行き約4・2メートルで、市が2003年に整備。午前8時~午後9時の1時間ごとに時計上部にある神楽殿の屋根が上昇し、大蛇をからくり人形が約5分間舞う仕掛けとなっている。
老朽化した箇所があり、市は屋根の再塗装や神楽殿のシャッター、和紙製の大蛇の修繕などを実施。2頭の大蛇がとぐろを巻いた像も置き、時計を背景に記念撮影ができるようにした。費用は観光庁の補助金を活用し約880万円。
市観光交流課の力石雅之課長は「神楽のまちとしての知名度が高まるといい」と期待した。
(中村成美)