声をそろえてメッセージを録音する児童=鳥取県日野町根雨、町役場
声をそろえてメッセージを録音する児童=鳥取県日野町根雨、町役場
メッセージカードを作る児童=雲南市加茂町加茂中、加茂交流センター
メッセージカードを作る児童=雲南市加茂町加茂中、加茂交流センター
声をそろえてメッセージを録音する児童=鳥取県日野町根雨、町役場
メッセージカードを作る児童=雲南市加茂町加茂中、加茂交流センター

 【雲南】家族に贈るオリジナルの夜光反射材と交通事故、特殊詐欺被害防止を呼び掛けるメッセージカードの作成教室が30日、雲南市加茂町加茂中の加茂交流センターであった。市内の児童約50人が身近な場所での被害防止を願い、防犯への理解を深めた。

 子どもから両親や祖父母にプレゼントしてもらい、反射材着用や詐欺被害防止の意識向上を図ろうと雲南署が企画した。児童は、腕に装着する反射材に星や動物の形のシールを貼って独自の防犯グッズを作り、メッセージカードには「さぎにあわないでね」といった注意喚起を書き込んだ。

 加茂小学校3年の長谷川葵さん(7)は「家族にプレゼントし、今日習ったことを教えたい」と話した。

 雲南署によると、6月末時点で、島根県内の交通事故件数は前年同期比21件増の360件。特殊詐欺被害は7件増の30件で、被害総額約2338万円に上る。       (清山遼太) 

 

【日野】鳥取県日野町の小学生が特殊詐欺への注意を呼び掛ける音声メッセージをつくった。県内で特殊詐欺被害が増えているのを受け、黒坂署が発案し、管内で被害が確認された場合は速やかに、県内で確認された場合は午後7時45分に防災無線で町内に流す。防災無線では普段聞き慣れない子どもの声で、町民の注意喚起につなげる。

 29日、町役場(根雨)で根雨小5年生5人と黒坂小6年生4人が録音した。「コンビニで電子マネーを購入させる電話や、還付金があり現金自動預払機(ATM)で手続きするのは詐欺です」「一人で悩まず家族や警察に相談してください」などと役割分担しながら1分程度のメッセージを仕上げた。

 根雨小の高橋颯君(10)は「大きな声でゆっくり話すよう心掛けた。少しでも詐欺が減れば、うれしい」と願った。黒坂署生活安全刑事課の宮辻美和課長は「子どもの声が詐欺防止につながれば、うれしい」と期待した。

 県警によると、県内では2021年に入ってから7月19日までに特殊詐欺被害件数が27件に上り20年の年間26件を上回った。黒坂署管内では2件起きている。       (柴田広大)