島根、鳥取両労働局が30日公表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は、島根が前月比0・02ポイント上昇の1・50倍、鳥取が0・05ポイント上昇の1・44倍だった。上昇は島根が4カ月連続、鳥取が7カ月連続。再拡大する新型コロナウイルスの影響を引き続き注視する必要があるとして雇用判断は据え置いた。

 島根は有効求人数(同)が前月比42人減の1万7798人、有効求職者数(同)が237人減の1万1826人だった。

 新規求人数(原数値)は前年同月に比べ685人(12・0%)増の6373人となり、4カ月連続の増加。コロナ前の一昨年比では236人(3・6%)減だった。

 産業別は海外需要が旺盛で受注が増えた生産用機械器具製造など製造業が68・2%増加した。塾講師にまとまった求人があった教育・学習支援業は72・1%増えた。

 鳥取は有効求人数(季節調整値)が前月比172人増え1万3949人、有効求職者数(同)は9700人で237人減少した。

 正社員に限った有効求人倍率(原数値)は、島根が前年同月比0・08ポイント上昇の1・20倍。鳥取は0・16ポイント上昇の1・03倍で、2020年3月以来、15カ月ぶりに1倍台に回復した。 (藤本ちあき)