大田市仁摩町天河内の仁摩サンドミュージアムで、同町の元小中学校教諭、坂本弥生さん(62)の「ねこ絵」作品展が開かれている。水彩や色鉛筆で愛らしく描いた作品55点が来館者を楽しませている。2月24日まで。
地元作家の作品を展示する地域密着展として開催した。坂本さんは仕事の傍ら、趣味で20代の頃から絵画を始め、スケッチブックなどに描きためてきた。中でも大好きな猫を題材にしたものが多い。
展示作品は寝転がったり、団子状に丸まったり猫らしいしぐさを描いたもののほか、仁摩サンドミュージアムの特徴的な建物を背景にたたずむ猫も。カキツバタの群生地・姫逃池(同市三瓶町)と猫の一こまをイラスト風に描いた作品や石見銀山遺跡にちなみ猫の模様を丁銀に見立てたものもある。
坂本さんは「猫のかわいらしさやしなやかさが伝わればうれしい」と話し、来館した出雲市多伎町多岐の会社員糸賀遥也(はるや)さん(24)は「伸び伸びした猫たちの作品でほっこりする」と見入っていた。
午前9時から午後5時。入館料は高校生以上800円、小中学生400円。ねこ絵展の期間中は大田市民は無料。(勝部浩文)