鳥取県内の警察署の巡査部長が酒に酔った状態で自転車を運転し、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検されていたことが23日、分かった。昨年11月に自転車の酒気帯び運転に罰則を設けた改正道交法が施行され、取り締まりを強化している中での身内の不祥事に、県警は「極めて遺憾」としている。

 県警監察課によると、巡査部長は鳥取市内で自転車走行中に転倒。目撃者から通報があり、警察官が付近を捜索したところ、巡査部長が自転車を押して歩いているのを発見し、その後の調べで容疑が発覚した。県警によると、容疑を認めているという。

 県警は17日付で減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。所属、年齢などは個人の特定につながるとして明らかにしていない。

 改正道交法の施行後、自転車の酒気帯び容疑で県内の警察官が摘発されるのは初めて。県警監察課の源内武美次席は「警察官としてあるまじき行為だ。法令を厳守させるとともに職務倫理の教養を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。