タカの写真を紹介する瑞穂ハンザケ自然館の職員=島根県邑南町上亀谷
タカの写真を紹介する瑞穂ハンザケ自然館の職員=島根県邑南町上亀谷

 中国山地を飛び回るワシやタカといった猛禽(もうきん)類の写真展が、島根県邑南町上亀谷、瑞穂ハンザケ自然館で開かれている。20種の野鳥が翼を大きく広げた姿を捉えた32点の作品に来館者が見入っている。2月2日まで。

 会場には翼を広げた全長が165センチにもなるクマタカが木々の間を滑空する姿や、全身が暗褐色のイヌワシがまさに飛び立とうと翼を広げた場面といった貴重な作品が並ぶ。準絶滅危惧種のミサゴが川で魚を捕らえた瞬間など、普段は見られない一瞬を切り取った写真もある。フクロウやミミズクに加え、翼を広げたクマタカの実寸の写真もあり目を引く。

 中国山地で10年以上、野鳥を撮影する元館長の桑野修さん(73)が町内などで撮影した。桑野さんは「厳しい自然界で生きる猛禽類の精悍(せいかん)な顔つきをぜひ見てほしい」と話した。

 入館料は高校生以上310円、小中学生160円、未就学児は無料。毎週月、火曜は休館日。(吉野仁士)