アマチュア写真家の田中昭則さん(71)=浜田市三隅町古市場=に誘われて、写真展に参加することにした浜田市在住の記者(25)は、作品を美術館に搬入し、いよいよ20日の開幕を迎えた。最終第3回は初日にあった来館者に作品を説明する「ギャラリートーク」に加え、ほかのメンバーの作品を紹介する。

[連載・ファインダー越しの世界]
報道写真と芸術写真の違いとは?記者が初の出品へ(1)芸術写真の奥深さ
並べ方や額、キャプション・・・ 作品の引き立て方に苦心(2)美術館へ搬入

 ■予想外の質問


 自作を含め作品が並ぶ石正美術館(浜田市三隅町古市場)。ギャラリートークを行う20日午後2時前には、来館者約20人が楽しそうに待っていた。

出品者(左)から作品の話を聞く来館者=浜田市三隅町古市場、石正美術館


​ 「それではギャラリートークを始めます」。田中さんの司会で進行し、記者の番が回ってきた。視線が一斉に集まる。緊張が走ったものの、来館者に少しでも作品を理解してもらおうと、題材を選んだ理由や作品に込めた思いを話した。

ギャラリートークで自身の作品を解説する記者=浜田市三隅町古市場、石正美術館

 5分ほどで終え、1人の来館者から質問があった。...