三重塔に向け放水する清水自衛消防団の団員=安来市清水町、清水寺
三重塔に向け放水する清水自衛消防団の団員=安来市清水町、清水寺

 26日の文化財防火デーに合わせ、安来市清水町、清水寺で28日、火災を想定した訓練があり、清水自衛消防団が島根県指定有形文化財の三重塔に向け放水した。

 自衛消防団は境内の旅館や土産物店、寺の関係者で組織し、団員約10人が近くの池からポンプを使って水を引き、三重塔に向かって放水した。団長の清水谷善暁貫主(47)は「訓練で放水技術の維持とともに防火意識を新たにした。火を出さず先人が守り続けてきた寺の宝を継承していくよう努力する」と話した。

 清水寺には三重塔をはじめ、国の重要文化財、根本堂(本堂)など多くの文化財がある。(狩野樹理)