高津柿本神社で放水訓練をする益田広域消防署員=益田市高津町
高津柿本神社で放水訓練をする益田広域消防署員=益田市高津町

 益田市高津町の高津柿本神社でこのほど、放水や消火訓練があり、参加者が文化財を後世に残す決意を新たにした。

 拝殿から出火した想定で神社の神職が119番。駆けつけた益田広域消防署の10人が、ホースを延ばして放水したり、進入口の確保などに使う「とび口」を構えたりした。

 益田広域消防本部管内では、2024年に火災が30件あり、うち14件が建物火災。予防課の岩﨑裕司課長は「文化財は木造が多く燃えやすいため、初期対応が重要。日頃から火の取り扱いに注意してほしい」と呼びかけた。

 近くの小学生や保育園児、地域住民を含め約100人が参加。消防や市、県の職員が6カ所を回り消防設備のパトロールもした。

 高津柿本神社は、本殿が島根県指定文化財で、国の重要認定美術品を所蔵する宝物殿がある。(藤本ちあき)