山陰両県は2日、高気圧に覆われて強い日差しが照りつけ、各地で気温が上がった。計11地点で35度を超える猛暑日となり、米子市ではこの日全国1位となる37・3度を記録した。熱中症とみられる症状で、両県で10人が救急搬送された。
松江、鳥取両気象台によると、各地の最高気温は、米子37・3度▽境(境港市)36・7度▽出雲36・5度▽鳥取36・2度▽松江36・0度―などとなり、島根で11地点、鳥取で8地点が今年最高の気温となった。
夫婦で松江城に観光で訪れたという名古屋市の会社員大野木康晴さん(49)は「朝、米子から観光しているが、ずっと暑い。倒れそう」と日傘を差し、汗を拭った。
両県の各消防によると、10~90代の10人が救急搬送された。いずれも、軽症や中等症だという。
両気象台によると、島根は6日まで、鳥取は雨が降る3日以降も猛暑日が続くといい、引き続き、熱中症への警戒を呼び掛ける。 (古瀬弘治)