1個ずつ手作りされ、作業場に並んだ盆菓子〓(?)島根県隠岐の島町港町、三共製菓
1個ずつ手作りされ、作業場に並んだ盆菓子〓(?)島根県隠岐の島町港町、三共製菓

 【隠岐の島】島根県隠岐の島町の和菓子店で、仏前に供える「盆菓子」の生産が最盛期を迎えた。砂糖やもち米の粉などを原料に、職人がハスや菊をかたどった色鮮やかな菓子を丹精込めて仕上げている。

 隠岐の島町港町の三共製菓は、顧客や地元スーパー向けに3日間で計1600個余りの盆菓子を生産する。作業場では岡田裕治社長(42)らが年季の入った木型を合わせながら、ピンクや白、緑色が映えるハスや菊花の形をした菓子を1個ずつ丁寧に手作りする。5種類のセット商品(370~680円)を5日ごろから島内のスーパーで販売する。

 岡田社長は「先祖を迎える風習を大切にする人のために、心を込めて作りたい」と話した。 (森山郷雄)