「オンライン 熱弁振るうが マイクオフ」「勤務地を 親が気にする このご時世」。就活情報会社ディスコ(東京)が、新卒採用に当たる人事担当者から募集した川柳を発表、新型コロナウイルス禍で苦心する様子が浮かび上がった。
「入社式 はじめましてと ご挨拶」。オンラインが定着し、一度も会わない学生に内定を出す企業が相次ぐ。入社式が初対面という複雑な胸中が詠まれた。
面接で、インターネット接続やマイクの音量調節がうまくいかず、会話がかみ合わない場面もある。それを逆手に取り、答えづらい質問の時に「もう一度、お願いします」と、時間を稼ぐ学生がいる。「オンライン 都合が悪いと 『聞こえません』」。企業側は学生の作戦を見抜いているようだ。
応募書類や面接では「学生時代に力を入れたこと」を尋ねることが多い。就活関係者の間で「ガクチカ」と呼ばれる。自粛生活の中でサークル活動やアルバイトが思うようにできず、答えるのが難しいという学生も多い。「ガクチカは 料理と書くか 筋トレか」。家でもできる事を伝える学生が目立つとみられる。
ネットで6月28日~7月6日、全国の主要企業を対象に新卒採用に関する調査を実施し、1220社から回答を得た。調査の中で川柳を募り、392作品が集まった。