島根県西ノ島町浦郷の由良比女神社の脇にある「イカ寄せの浜」に15日朝、全長20~30センチのマイカの大群が打ち上げられた。近所の人によると、大群が姿を見せたのは19年ぶりで、多くの住民が浜辺に入ってマイカを拾い、刺し身などにして楽しんだという。
大群は、同日午前6時半ごろに釣り客が発見。浜辺に打ち上がり、波打ち際にも泳いでいるイカが大量にいたという。多くのカラスも浜でついばんだ。
イカ寄せの浜は、湾内の最深部で昭和20年代までは毎年のように冬場にマイカの大群が押し寄せたが、近年では2006年2月5日未明に見つかって以降、目立った漂着は確認されていなかった。
近くの渡船業松尾翔平さん(36)は「浜にびっしりとマイカがいるのを生まれて初めて見た。すごいことだ」と驚いていた。(鎌田剛)