三島由紀夫の代表作「金閣寺」。その原題が「人間病」だったことが分かった。編集者に宛てた自筆の書簡が見つかり、その中に記されていたのだという。審美的な「金閣寺」とは裏腹なタイトルには、普遍的に人間がもつ「病」へのまなざしが感じられる。今年は生誕100年の節目。「新潮」2月号では、三島文学の特集が組まれており、その魅力のさらなる発見も期待できそうだ...