島根県教育委員会が実施した小学5年から中学2年までの2024年度県学力調査で、中学2年の3人に1人、小学5年の4人に1人が国語の作文問題で「白紙解答」だった。社会に出ても必要となる素養をどう底上げしていくのか。この方式での県調査は最後となる予定だが、基礎的な課題が依然、横たわっている。
調査は24年12月に計289校で行い、2万429人が受検した。小学生は、国語と算数の2教科、中学生は国語、数学、英語の3教科。学習や生活についての意識も聞いた。
作文は国語の一部で、与えられた情報を読み解いた上で、自分の考えを規定の字数で書く問題などが出題された。
無解答の児童・生徒の割合は小学5年24・9%(前年度22・3%)▽同6年14・4%(同17・3%)▽中学1年17・6%(同22・3%)▽同2年32・1%(同33・7%)-。小5は正答率を全国平均で比較すると22・1ポイント低い46・3%にとどまっている。
この影響もあり、小5の国語の平均正答率は65%で全国平均より6・9ポイント低く、小6は62・9%で7・0ポイント下回った。
県教委義務教育推進室の小室淑子室長は「自分の考えを語尾までしっかりと説明することや、書くことを繰り返し指導する必要がある」と述べた。
このほか算数の平均正答率は...












