カニ汁とスイセンを受け取る来場者=島根県隠岐の島町油井、油井漁港
カニ汁とスイセンを受け取る来場者=島根県隠岐の島町油井、油井漁港

 島根県隠岐の島町油井の油井漁港で16日、「油井すいせん祭り」が開かれた。来場者にスイセンの花束がプレゼントされたほか、地元特産のハッサクや海産物が安価で販売されてにぎわった。

 午前11時の開会を前にハッサクを販売するテントの前には長い行列ができ、10分あまりで用意した約140袋のハッサクは売り切れた。生産者によると、今シーズンは収量が少なく、市場に出回る量も限られているという。

 町内の有志や飲食店が飲食ブースを出したほか、カニ汁100杯と周辺に自生するスイセンの切り花100束が無料で来場者に渡された。

 住民でつくる実行委員会の大戸忠志委員長(70)は「地元は高齢化しており、若いIターンの人たちが手伝いに来てくれた。祭りをきっかけに交流が広がればいい」と話した。(鎌田剛)