鳥取県日野町が20日、町営施設「オシドリ観察小屋」の入場料6万3900円を横領したとして、同町産業振興課の会計年度任用職員の女性(55)を懲戒免職にしたと発表した。

 町によると、小屋の管理運営を担当していた女性は2024年11月から25年1月にかけて、入場料300円の大人が入る際、無料の18歳以下と偽って213人分を処理していた。

 別の職員が18歳以下の入場者が多いことに疑問を持ち、女性に確認したところ横領を認め、「生活費に使った。申し訳ないことをした」と話しているという。

 町は全額弁済しているため刑事告訴はしない方針。監督責任として産業振興課長を厳重注意とした。

 﨏田淳一町長は「入場券の取り扱いを厳格にし、複数人でチェックする体制を整え、信頼回復に全力を挙げて取り組む」とコメントした。(藤本みのり)