鳥取県日野町の日野川に今年もオシドリが飛来した。現在300羽ほどで、県内外の野鳥ファンが川沿いに昨年完成した観察小屋を訪れ、鮮やかなオレンジ色の羽色のオスと灰褐色のメスが川辺で餌をついばむ様子を見て楽しんでいる。
カモ科の渡り鳥で今月上旬からマガンに交じり姿を見せるようになった。日中は草むらなどで休み、まとまって見られるのは早朝と夕方。兵庫県赤穂市の自宅を、午前4時前に車で出発した岡山和紀さん(56)と望さん(16)の親子は、小屋ののぞき窓から望遠レンズで熱心に撮影。望さんは「かわいい姿が見られて、朝早く起きて来たかいがあった」と話した。
12月下旬から2月までのピーク時は800羽以上が飛来。この地でつがいとなり、3月末には再び北へと旅立つ。観察小屋は日野高校そばにある町営施設で、利用は一般300円、18歳以下無料。開館時間は午前7時から午後5時まで。
(吉川真人)