松江市出身の落語家・立川幸之進(こうのしん)さん(45)が5月の真打ち昇進を前に21日、記者会見に臨んだ。山陰両県出身者の真打ちは東京の落語界で初めてという。故郷・島根県での活動を増やす意向を示し「島根に落語文化を広めたい」と意気込みを語った。
幸之進さんは落語芸術協会(春風亭昇太会長)に所属し、同時期に真打ちに昇進する他の落語家2人と会見した。
2004年7月に7代目立川談志一門の立川談幸さんに入門し、11年に二つ目に昇進。15年に落語立川流から落語芸術協会に移籍した。移籍に伴い下積みの前座を2度経験し約20年かけて真打ちとなる。「経験が自分の財産。今後の糧にしたい」と振り返った。
地元の島根県では年1回、2カ所で落語会を開いており「活動を増やしていきたい」と意欲を見せた。真打ち昇進後は7月まで都内で昇進披露興行があり、8月ごろに島根で披露の場を設ける予定という。
師匠の談幸さんは「落語に縁がなく、日々、新鮮な気持ちで過ごしてくれた。今後も素直に落語に取り組んでほしい」と話した。...













