生徒を代表してあいさつする堀江音羽さん(左)=雲南市掛合町掛合、掛合中学校
生徒を代表してあいさつする堀江音羽さん(左)=雲南市掛合町掛合、掛合中学校

 雲南市掛合町掛合の掛合中学校でこのほど、学校環境緑化モデル事業の完成式典があり、学校敷地内の樹木整備やベンチ作りなど1年間の取り組みを振り返り、豊かな教育環境を受け継いでいくことを誓った。

 大手コンビニエンスストア・ローソンの店頭募金を活用した国土緑化推進機構の助成事業。飯石森林組合の協力を得て敷地内の老木を伐採したほか、生徒たちが間伐材を使ったベンチ作りに取り組んだ。桜の植樹も計画している。

 桜は陽光桜という早咲きの品種。愛媛県の開発者が1988年ごろ、四国と本州を結ぶ瀬戸大橋の開通は竹下登元首相のおかげだと感謝し、出身地の旧掛合町に苗を贈り同校に植えられた歴史がある。

 枯れた木があったため伐採し、新たに苗を植える。完成式典で植樹する予定だったが降雪のため延期した。2024年度内に植えるという。

 完成式典には生徒と教職員、来賓計約70人が出席。難波順子校長が取り組みを紹介し、生徒を代表して3年生の堀江音羽さん(15)が「木の成長が楽しみ。未来につないでいきたい」と話した。木と森林を生かしたまちづくりをテーマにした、生徒による学習発表もあった。(福間崇広)