昨夏の全国高校野球選手権で93年ぶりに8強入りした大社高校(出雲市大社町北荒木)の野球部に所属した3年生が1日、学びやを巣立った。優勝候補の報徳学園(兵庫)をはじめ、強豪校を次々と撃破し「大社旋風」を巻き起こした21人は、あらためて甲子園での快進撃に思いをはせ、新天地での活躍を誓った。

 卒業式には3年生230人が出席。吉川めぐみ校長は式辞で野球部の活躍に触れ「強豪校の壁に果敢に立ち向かう姿は、私たちに自信や誇り、希望を与えてくれた」と述べた。続いて、4試合で計492球を投げた馬庭優太さん(18)らが甲子園で誇り高く歌った校歌をクラスメートとともに斉唱した。

 式後に野球部OB会(小山峰明会長)の入会式があり、石飛文太監督(43)が「夢は無限大」との言葉を引き合いに「甲子園を人生最高の思い出とするのではなく、これからの人生を豊かに生き、もっと大きな思い出をつくってほしい」とメッセージを送った。

 東洋大に進学する馬庭さんは...