100年の歴史を積み上げてきた甲子園で、これほど甲子園に愛され、これほど成長したチームはそうないだろう。

 涙を浮かべて雄たけびを上げるエース、三塁線をなぞるバントを決める犠打職人、ピンチでも選手を信じ抜いた兄貴分のような監督…。紫色に染まったアルプスもまた選手と並び、物語の主人公だった。

 豪快な長打はほとんどない。犠打や進塁打で1点を積み重ねる「これぞ高校野球」の戦いぶりで、93年ぶりの8強に進出した。

 声援は日増しに膨れ上がった。爽やかな余韻を残し、甲子園常連の強豪私立に果敢に立ち向かった夏が終わった。

 県内外から寄せられた感謝のメッセージは1200件を超えた。思いは一つ。
 大社高校、ありがとう。

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 大社高の地元・出雲市からのメッセージのほか、出雲市以外の島根県内、島根県外からの3つに分けて、寄せられたメッセージを紹介します。