日本が敗戦した1945年、当時8歳で内モンゴルから日本へ引き揚げた毛利悦子さん(88)=雲南市木次町在住=による講演会「今ここにある命を~私の引き揚げ体験から~」が9日午後2~4時、松江市白潟本町の市民活動センターである。入場無料。
毛利さんは、引き揚げ後に「引揚者」として差別され、結婚や就職など女性に自由な選択が許されなかった時代を懸命に生きてきた。小学校教員として長年勤め、退職後は「二度と戦争の起こらぬ世界を」との強い思いで35年間、平和活動に取り組んだ。
昨年11月、自分史「生きて生きぬいて」を出版したのを機に、出版を記念した講演会として体験を語る。参加者の思いや感想を伝える交流の時間も設ける。
申し込み不要。問い合わせは主催の「山陰中帰連を受け継ぐあさがおの会」、電話080(8240)5764。